のーぶるがす

ゲームブログ。ポケモン・カルドセプト

Dē arte lacerandae insectī obstantiā multisquāmae

「むしのていこうによってマルチスケイルを打ち破るための方法について」*1

以前公開したツボツボ+ラティアスのパーティ(http://d.hatena.ne.jp/hailstone_exe/20121214/p1)では、ツボツボにむしのていこうを採用している。相手2体のとくこうを下げる効果によってラティアスを守るだけでなく、ダメージを1でも与えてきあいのタスキ・がんじょう・マルチスケイル等を無効化することで、ラティアスりゅうせいぐんのPPを節約したり、相手のドラゴンにラティアスの攻撃を耐えられて強力な反撃を受けないようにするという役割を持っている。

しかし最近になって、とくせい「マルチスケイル」の相手に対しきわめて威力の低い技を出すとダメージが0になる現象の存在を思い出し、ツボツボの攻撃で同じ現象が起きてしまうのではないかという懸念が出てきた。実際にトレーナー天国のツールでダメージ計算を行ったところ、上述の記事のツボツボ(とくこう実数値15)のダブルダメージむしのていこうでは、耐久に振っていないマルチスケイルカイリューにダメージが入らないということが判明した。つまり、マルチスケイルを無効化できるという採用理由が全くの大嘘だったということになる。

ダブルバトルにおけるカイリューの使用率は決して高いとはいえず、またレーティングなどで遭遇しても今のところそれほど苦労せず倒すことができている。しかしカイリュー自体が十分ポテンシャルの高いポケモンであることや、マルチスケイルが残っている状態でラティアスと対面した場合はやはり脅威になりえることを考慮すると、ツボツボによるカイリュー(のマルチスケイル)対策を考えておく価値はある。そこで、このパーティにおけるツボツボのとくこう実数値について、むしのていこうによるマルチスケイル対策を考慮した検討を行う。

とくこう実数値15

個体値0、努力値0、無補正;下降補正の場合13になる)

無補正での最小値。
パワーシェアの効果(相手に撃つことで相手のこうげき・とくこうの実数値を下げる)を最大化できるので第一候補。ただし前述したように、むしのていこうでカイリューのマルチスケイルを解除できない。
むしのていこう以外に、ステルスロック・どくどく・すなあらしなど、定数ダメージでマルチスケイルを解除できるわざを採用する場合はこの実数値で最安定。

下降補正をかけるとより小さい値にできるが、パワーシェアの効果よりはすばやさを下げることを優先するほうが対トリパで重要。
レベルを下げるとさらに小さい値にできるが、耐久が大きく下がってしまうデメリットが痛すぎるのでなし。

とくこう実数値28

個体値26or27、努力値0、無補正)

とくぼう実数値121(努力値4)のカイリューに対して、ダブルダメージむしのていこうで確実にダメージが入る最小の実数値。
パワーシェアの効果をできるだけ維持しつつ、無振りカイリューのマルチスケイルは解除できる。
中途半端さは否めない。

とくこう実数値31

個体値31、努力値4、無補正)

とくぼう実数値136までのカイリューに対して、ダブルダメージむしのていこうで確実にダメージが入る最小の実数値。
マルチスケイル込みでこだわりメガネラティオスりゅうせいぐんを耐える調整をしているカイリューはとくぼう実数値が134付近である。この調整はおそらくカイリューの現実的な配分としては最もとくぼうが高いタイプだと思われる。つまりこれにダメージを与えられるならば確実にマルチスケイルを解除できると考えてよい。

実数値15の場合と比較すると、パワーシェア後の相手の実数値が1割近く高くなってしまう。たとえば、C182ラティオスにパワーシェアをすると、ツボツボのC実数値が15の場合はシェア後のラティオスのCは98、ツボツボのCが31の場合は106になる。
とはいえ、十分低い値にはなるのであまり影響はないかもしれない。

まとめ

カイリュー対策を重視するなら31に、ツボツボのスペックを最大限にするなら15でよい。
また、ラティアスではなくハピナスやラッキーなどと組み合わせる場合は特に対カイリューを厚く見る必要性は薄いので、実数値15で特に問題ない。
結局のところ、カイリューがどれだけ流行っているか・使う本人が対カイリューをどこまで考慮するかによって好きに決めてよいだろう。という身も蓋もない結論になってしまった。

久しぶりの更新がこんなどうでもいい内容になってしまったのは反省しています。

*1:ラテン語タイトル提供:陸さん(https://twitter.com/mikoto_pulchra)