のーぶるがす

ゲームブログ。ポケモン・カルドセプト

ポケモンのトーナメントシーンにおいて改造が忌避されている(されるべき)理由

当たり前だろ、といってしまえばそれまでだが、それもわからない人が多く見受けられるのでわざわざ文字起こししてみた。
おおむね自分がTwitterで普段勝手に1人で喚いている通りのことを転記しただけ

個人的な結論

  1. 公式やほとんどの対戦オフ会の主催が「改造したロムを使用してはならない」というルールを定めているから。
    • 公式や個人が行う大会に出るのであれば、そのルールの範疇に当然従うべきである。
    • 公式サイドによる改造禁止の規定はPGL利用規約第13条第4項にあり。https://3ds.pokemon-gl.com/terms-of-use/
    • そもそもなぜこのようなルールが存在するかといえば、下記の2番目3番目が理由の1つになっている
  1. 本来その個体の準備にかかる手間や時間を省き、そのぶん実機対戦に費やせるのは正規ユーザーから見れば不公平であるから。
    • ステータスが正規の範囲内ならば直接対戦に影響するわけではないが、準備にかかる労力を不正な手段で踏み倒していることこそが問題。
    • かつての零度スイクンや噴火ヒードランのように、時間を費やしても入手自体が困難な配布限定ポケモンならなおさらのこと。
  1. 外部ツールによって改造されたロムと正規のロムで通信を行ったとき、正規のロム側に何らかの悪影響が出る可能性を否定できないから。
    • 未知の脆弱性を利用して、相手のロムに損害を与えたり、対戦自体に影響を及ぼすことができないとは言い切れない。現実に、レーティングでマッチングしただけで対戦相手のセーブデータを読み取り不能にする悪質な改造ユーザーの存在も一部で報告されている
    • 万が一正規ロム側が破損したとすれば、違法機器と通信した扱いになり公式のサポート外になってしまう可能性も高い。

上記結論の問題点

本来その個体の準備にかかる手間や時間を省き、そのぶん実機対戦に費やせるのは正規ユーザーから見れば不公平である」点にかんして、乱数調整やバグ技の扱いは?

→「改造は違法な外部機器によりセーブデータを書き換えている・公式が禁止を明文化しているので違法。
乱数調整はロムの物理的仕様を利用しているだけで正規ユーザーは誰でも利用可能・公式が禁止を明文化していないから違法性はなく大丈夫」
という理屈で乱数調整は正当化可能?

→しかしこれでは、交換時の意図的な通信切断による増殖バグ等を利用するのもOKになってしまわないか?


PGLサポートページ「フリーバトル・レーティングバトルの基本的なルール」内の「出場させるポケモンについて」の項に以下の記述がある。
エントリーできるポケモンは、通常のプレイで入手したポケモンおよび、公式にプレゼントされたポケモンだけです。
(引用元:https://3ds.pokemon-gl.com/support/1/ja/manual/manual_battle/basic-rules/
この「通常のプレイ」に乱数調整やバグ技の利用が含まれているのか不明確。

とはいえ

先に挙げた結論の1番目は揺らぐことがない。乱数調整やバグ技利用は議論の余地があるかもしれないが、少なくとも改造はいかなる理由があってもトーナメントシーンでは許されない。(現実として完全に改造を排除できるかどうか・改造が発覚したユーザーに対してどのような処遇をすべきかは別の問題)